ソーシャルメディア ケーススタディー

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■オフィシャルサイトがなくなる?
貴方が最近みたブランド(企業)オフィシャルサイト、直ぐに思い出せますか?

思い出せない貴方。
それは、興味を持って見ているサイトがニュースやブログ、SNSだからではないでしょうか。
昨今、ソーシャルメディア(SNS)の存在感は増し、SNS上で展開されるサイトも増えて続けています。

極論に聞こえるかもしれませんが、数年内にも、ブランド(企業)オフィシャルサイトは必要なくなる、とも言われています。参考:ソーシャルWebの台頭により企業サイトが目的地でなくなる

では、ソーシャルメディアをどう取り入れていくのか?
ここではいくつかの展開事例をレポートします。

■模範的な企業運用例
加ト吉@KATOKICHI


Twitter
私が知る限り、国内で一番上手くtwitterを活用している企業は冷凍食品の加ト吉です。加ト吉にコメントするとほぼ100%返信が返ってきて、話しかけるとフレンドリーに受け答えをしてくれます。自社商品のPRをすることはなく、非常に絡みやすくもあります。(担当者は3人いるようです。

企業と自分がていると思うと、それだけで少し身近になった気がしますが、担当者から返信があったりすると、思わず加ト吉のファンになってしまいます。更にその受け答えが楽しいと、その人と友達になったという錯覚すら覚えてしまいます。

その新しい友達との掛け合いを楽しむために商品を買う人もいるようです。これは紛れもなく、Twitterによって生まれた新しい付加価値でしょう。

最近では、会議中に販促案をTwitter上で募るなど、どんどん使い方を進化させており、いつかTwitter企画の加ト吉の商品が出るのでは、と期待させられます。


■効果的なPRキャンペーンの例
ハーゲンダッツ(記事英文。下記日本語記事リンクあり)
HoneyBee
昨今、ミツバチが集団で姿を消す現象が社会問題になっています。「ハーゲンダッツ」はこの問題のためにhelp the honeybeesという社会貢献キャンペーンを行いました。

このキャンペーンの一環としてtwitterを使った募金活動が行われました。

貴方がつぶやくと、1つぶやき(?)毎に貴方に代わってハーゲンダッツがミツバチ対策に$1寄付する、というものです。

このキャンペーンの予算は$3,500だったにもかかわらず、社会問題に熱心なユーザーがこの活動に賛同し、twitterユーザーに広まりました。

商品のPRではなく、「ミツバチ事件」という社会問題に賛同するユーザーは少なくありません。

このキャンペーンで、ハーゲンダッツは最低でも3500回の消費者によるつぶやきを獲得しました。

このように確実な波及効果と、予算による費用対効果は非常に高いと考えられます。このように社会貢献を軸にしたキャンペーンを行うときにソーシャルメディアは欠かせない存在です。

ハーゲンダッツについての記事 via Techcrunch


■既に社会的なPR事業を進めている企業例
The Art of Travel by Louis Vuitton on facebook
Facebook
Louis VuittonはFacebookやtwitterなどのソーシャルメディアを活用しているラグジュアリーブランドの一つです。“The Art of Travel by Louis Vuitton”キャンペーンでは、facebookファンサイトで76万人ものファンを集め、Louis Vuittonの世界を発信し続けています。

Louis Vuittonが社会において一貫して発信し続けているアイデンティティでありメッセージは“travel”です。このキャンペーンでは世界各国のアーティストによる”travel”なショートムービーを発信、投稿によって世界一を決めました。

中国のアーティストが目立ったりするのがリアルだったりするのですが、「Louis Vuittonによるアート」はコンテンツとして非常に魅力的で、世界中で多くのファンがいることもます。

ソーシャルメディアが普及したことを一番喜んだのはほかならぬLouis Vuittonではないかと思います。

web上でこのようなコンテンツを発信する場合には自社の公式websiteでの展開になってしまっていたかと思うのですが、ソーシャルメディアを使えば継続的にローコストで、たくさんのファンに活動を余すことなく伝えることができます。

モードが最先端に近づくと、そのブランドが今何に注目しているか、という「視点」の勝負になります。故に時代の「視点」を創り出すアートとモードの世界は密接な関係を持ちます。その視点をランウェイという短い時間で消費者に伝えきるのは非常に難しいのですが、facebookのファンサイトではそれができる。

動画などでじっくりとLouis Vuittonの視点を堪能できるのは消費者にとっても非常にラグジュアリーな体験であり、このコミュニケーションは次世代のラグジュアリーブランドのあるべき姿だと考えます。


■企業が使うソーシャルメディア
Web上でのキャンペーンのあり方も様変わりしました。上記の事例のようにソーシャルメディア上でキャンペーンを完結させる例も多く出てきています。
マス媒体のキャンペーンから自社のwebsiteに顧客を誘導し、ページビューを求める短期戦略ではなく、「既に顧客はweb上にいる」という考えに基づいた長期的な戦略が必要とされるようになりました。
これらの、既にweb上にいる顧客に対してPRを行う場合、自社の製品を直接売り込むのではなく、企業が果たす社会的役割に賛同してもらうという戦略をとらなければなりません。そうして企業に賛同してくれる顧客に対して製品の良さをスッと差し出すような感じがこの時代の広告、PR戦略だと考えます。
極端な言い方をするもう既にオフィシャルサイトは必要ない時代に突入しているように思われます。少なくとも今まで考えられてきたオフィシャルサイトがインフォメーションサイトという形にその役割を変えることは間違いないでしょう。その時代に対応するためにはソーシャルメディアの導入方法や、使いこなすためのプラットフォームが重要だと思っております。 さらにそれらのプラットフォームが整ったとき、社会的な役割を果たすコミュニケーション戦略が必要になるのですが、それについては次回のレポートに書こうと思います。

最後にリンクを2つほど。どちらもA.C.O.でゆる~く運用しているサイトですがご参考まで。
・netvibesを使ったA.C.O.の簡単なソーシャルサイト
・posterousを使ったスクラップブック
長文お読み頂きまして誠にありがとうございました。
木村史園

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