あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。
2009年を振り返ってみると、まさに「変」という、漢字一文字にふさわしいような激変の年でした。
インターネットの世界においては、Facebookやtwitterをはじめとする、各ソーシャルメディアの成長が著しかったように思います。あのgoogleがリアルタイムサーチやソーシャルサーチを実装、スピーチしたことも非常に象徴的でした。国内ではGREEの躍進や、mixiアプリによって「ソーシャルゲーム」という新たなビジネスカテゴリが生まれました。
■社会構造の変化
一昨年からの金融危機により、社会、特に経済界には大きな亀裂が走っていました。
そこへソーシャルな波が押し寄せて、古いコミュニケーションを一掃してしまったように思います。
上から目線のコミュニケーションは反発や無視を招き、しかしながら目線を同じにしたコミュニケーションは仲間のような消費者、すなわちファンを生み出しました。
5年ほど前からパラダイムシフトという言葉が出てきておりましたが、日本においてパラダイムシフトがようやく起こったんだなぁ、と実感する次第です。
■ものの捉え方戦国時代の幕開け
来年から鳩山首相がtwitterを始めるとの報道がありました。もはや国のトップまでがtwitterという同じ言論プラットフォームに存在する時代です。
twitterの出現によって、政治を含む全てのニュースは、リアルタイムで一般庶民にまで流通するようになりました。
情報の鮮度がほぼかわらなく、情報のソースも同じ。唯一の差別化ポイントは「ものの捉え方」だろうと思います。なんとなく、思いついてしまいましたので、本稿のタイトル通り雑感的に、この「ものの捉え方戦国時代」の登場人物を挙げさせていただきます。
●マスコミ連邦:放送と通信の融合といわれはや数年。金融危機の影響を一番受けたのもこの人たち。しかしコンテンツ制作力は群を抜いており、またネット上で最もPR効果の高い事件を仕込むのが最も上手い人たちでもある。
●ブロガー首長国連邦:最も“今風”な方々。インターネットの世界における見え方だったり書き方だったりを熟知しており、Twitterでも大きな影響力を持ち、もはやご意見番的でもある。しかも横のつながりが強く、意見を同期させて一気にネット上の世論を動かしてしまう力を持つ。
●超国家企業体某有名掲示板利用者:2ちゃんねらーはどこにいるのか。Twitterにも明らかにそのクラスタに人間が存在することは間違いない。匿名で、アニメのアイコン、一般的には分かりづらいが非常に高度な言語力を操る。マスコミが嫌いというよりも旧来の上から目線に対しては猛反発をする。
●エディターズ旧帝国主義国家:苦しいといわれている出版・雑誌業界。多数の雑誌が休刊、廃刊になったものの、それはあくまでも構造的な問題によるもの。プロの編集者達の目線や文章力は素人のそれとは比較にならない。また、雑誌というカンバンをおろして一個人としてtwitterやブログを利用すれば、ブロガーのごとく面白いコンテンツがつくれるのではないかと思う。
●アーティスト・ミュージシャン・デザイナー’sリパブリック:作品に情熱を込めて世相を映し出したり、時の権力へ反抗したり、カルチャーをつくりだしたり。日本においてもクリエイティブにかかわる全ての人間が言葉を求められる時代に突入した。権力とは対局にあるカルチャーの目線は特に若者たちを取り込んできた。
メディアはスクラップアンドビルドの真っ最中ですが、人は変わりません。マスコミ、ブロガー、某掲示板利用者、編集者、アーティスト。2010年はこれらの言葉や思想を操る方々のガチンコの戦いが本格的に幕を開けるのではないかと思っております。
どのカテゴリからスターが現れるのか。どのカテゴリが復活するのか。興味はつきません。
■2010年もよろしくお願いいたします。
事件性をもったニュース=コンテンツを、どのように捉えるか。また、その捉え方にどんなファンがつくか。
2009年、世界がフラットになったからこそ、2010年は“ものの捉え方”のスキルが脚光を浴びるのではないかと思います。
2010年、いろいろなカテゴリの方々がソーシャル化するために前進する折の手助けをできればと思うとともに、我々自身がコンテンツを生み出すことと致します。
これより一年、挑戦の年と相成りますが、改めまして何卒よろしくお願いいたします。
木村史園
※本稿は新年の雑感として書かせていただいております。至らぬ表現につきまして、新年の一個人の世迷言ということでご勘弁いただければ幸いです。大変申し訳ございません。